現在の日本では、人口減少社会という背景もあり、地方都市を中心に商店街の“シャッター通り”化あるいは中心市街地の空洞化が進むとともに、事業承継等の問題を理由として大都市圏においても同様の事態が進行しています。

一方、商店街のもつ「コミュニティ空間(含 居場所、サードプレイス)」としての機能への関心が高まると同時に、「歩いて楽しめるまちづくり(ウォーカブル・シティ)」をめぐる動きが全国各地で展開し、加えてインバウンド外国人等にとっても日本の「Shotengai」が新たな興味の対象となるなど、商店街をめぐる状況はいま新たな局面を迎えています。

こうした現状を踏まえ、商店街のもつ現代的な価値に注目し、商店街や中心市街地の活性化あるいは復権に向けた様々な活動(主として①調査機能、②発信機能、③交流機能、④コンサルティング機能という柱を想定)を行うネットワーク組織として「商店街コミュニティ研究所」を創設します。

2025年10月
商店街コミュニティ研究所 所長 広井良典